Beauty & Chestnut

栗野美智子オフィシャルウェブサイト(笑)へようこそ。ツイッターもやってます。@Michiko_Kurino

その他

松本市内観光 桜のAACR前日

昨年秋にエントリーしたキャベツヒルクライム以来の、久々のサイクリングイベントに参加するために朝4時半に起きた。辺りは当然のように暗く、ひょっとしたらまだ深夜なのではないかと思い、何度か時計を見た。軽く朝食を済ませ、忘れ物が無いか確認してサド…

ファッションレンタルサービスのメチャカリを使ってみた

先日、移動中に暇つぶしで「ミラクルニキ」というゲームアプリをインストールしてみた。詳細は割愛するとして、主人公を色んなファッションで着飾っているうちに、自分の持っている服の少なさを痛感した。ゲーム内の話ではなく、リアルの話である。下手した…

SL秩父旅

2016年も終わろうとしていた頃、ふと鉄道で旅に出たいという衝動に駆られた。それも、普段は絶対に乗らないようなローカル線か、あるいは観光列車。日帰りでも1泊でも良いので、何か珍しく、私にとって新しい体験をしてみたいと思った。そういうわけで、イン…

秋宵上洛

2年ほど前から計画していた技術士一次試験(経営工学部門)が無事に終わり、大きな仕事を片づけたような、ある種の達成感と満足感を得た。結果は12月に発表だが、技術士会のウェブサイトで試験の翌週ぐらいに発表された解答をもとに自己採点をしてみたところ、…

韓国旅行記

正月休みを利用して数年ぶりに韓国に行ってきた。母がずっと韓国に行きたい、と言っていたため、父も連れて三人での旅となった。初日は昼過ぎに日本を発ち、入国審査の手続きや細々とした用事を済ませていたら、ホテルに着いたのは夜の8時ごろだった。イテウ…

何センチメートルの身の丈

休日の朝は一杯の珈琲を味わうだけのゆとりがある。珈琲が飲むのに適した温度になるまで待っている間に、PCの電源を入れてツイッターにアクセスした。脳科学者として、またエッセイストとして有名な茂木健一郎さんの連投ツイートが画面を支配していた。彼は…

皇居Walker

東京駅丸の内北口を出ると広がる開放的でモダンな景色は、観光客に限らず普段都内で生活している者にとっても、訪れるたびに新鮮で何かしらの発見があるものだ。それは東京という都市が日夜更新されているから、というわけではなく、ここに来たら何か楽しい…

末詣

先日父と浅草へ出かけた。父とはたまに一緒に出かけるが、浅草へ行ったのは数年ぶりだ。かねてから私が切れ味の良い包丁が欲しいと言っていたので、かっぱ橋道具街に行くついでに浅草も少し観光しようか、という経緯である。我が家の包丁は打製石器のようで…

禅から食を考える。応量器展鉢のワークショップ受講

応量器展鉢と呼ばれる禅の食事作法のワークショップを受講してきた。最初に雲水さん達のパフォーマンスもしくはお手本を拝見し、その簡易版を彼らの指示のもと、実践する。展鉢は朝食、昼食、夕食ごとに違った手順があるらしく、今日実践したのは一番簡単な…

赤坂陰影礼賛

国立新美術館で開催中の「陰影礼賛展」に行って来た。その名の通り、芸術的な観点で「カゲ」を考え、礼賛する内容である。カゲには「物体に光が当たることによって出来るカゲ」、「光の入らない所そのものを指すカゲ」そして、さらに日本には逆富士などに代…

葡萄の収穫体験

先日コンビニに行ったついでに、たまたま東京ウォーカーを立ち読みしたら、収穫体験の特集の記事があった。家庭菜園を始めてから農業や農園に関心があったので、いつか行こうと思っていて、それを話したら、母が行きたいと言い出したので、同行することにし…

土いじり

室内で育てている愛木の忠雄さん(菩提樹)がようやく新芽を出した。半透明の緑色をした、小さな二枚の葉が、日光を求めてベランダの方に向いている。去年の夏に大きく成長したので、そろそろ一回りか二回りほど大きな鉢に植え替える必要があるのだが、これ以…

記憶の中で歩く神戸

先週末ぐらいに注文していた観音屋のチーズケーキが、昨晩、配達指定時刻より随分おくれて到着した。今朝、冷蔵庫から1つ取り出し、オーブンに入れた。表面のチーズが少し溶けるぐらい、だいたい2〜3分温めるように、と説明書に書かれており、オーブンの仕様…

絵画と建築

湯河原に行ったときにポーラ美術館に立ち寄った。少し山を登った所に立地していて、コンクリートという無機質な素材で出来ているにも関わらず、ガラスを上手く使って透明感を出している事と、やや丸みを帯びた設計、そして上手く周りの風景を借景しているこ…

梅雨のあいま、もしくは明け

今日は数日振りに青空を見た気がする。帰宅時にバスの中から外の景色を見ていたら、ふと紫陽花の花が目に留まった。なんてことはないが、静かだけど鮮明な感動が心に満ち、最寄りのバス停で降りて花屋に寄った。何か切花でも買って帰って、玄関に飾ろうと思…

思い立たずとも北東北

湯河原美術館の記事を先に書いたせいで話は少し前後するが、今月の上旬、従姉妹の結婚式のため、秋田県に行って来た。式を翌日に控えた彼女はどのような気持ちなのだろうか、などと飛行機に乗りながら考えていたら、ふと自分が結婚するとしたらどうだろうか…

湯河原で見たおぼろ月

先日、湯河原へ行く機会を得た。宿の近くに町立の美術館があり、そこで企画展として平松礼二の絵画が展示されていた。おそらく国立新美術館の加山又造展以降だと思うのだが、いつの間にか私は西洋画から日本画へと好みがシフトしていた。あまり美術に造詣は…

選択の連続 映画評「IL VENTO E LE ROSE」

私は毎日早朝に起床して、コーヒーを飲みながら数学の問題を解いたり科学論文を読んだりして午前を過ごし、午後からは読書をしたり散歩に出かけたりして生活している。先日、いつもの散歩コースから少し足を伸ばして駅前のTSUTAYAに出かけ、何本か映画を借り…

この世で見る「あの世」

昨晩、靖国神社で夜桜能を見てきた。前々から能を見てみたいと思っていたので、花見も兼ねて丁度良い機会だと思った。能に興味を持ったのは隈研吾さんの能舞台を作った話が何かの著書に書かれてあって、その能とやらは何ぞや、と思ったのがキッカケである。…

渇き (監督:パク・チャヌク)

―その映画は、カンヌと私に衝撃を与えた!―凄い映画と出会った。タイトルは「渇き」。監督:パク・チャヌク、主演:ソン・ガンホ。どちらも有名な人らしい。「らしい」と言ったのは、私はあまり映画に興味が無く、自ら進んで映画館に足を運ぶことは稀だから…

ポニョ考察

夏目漱石の短編小説「夢十夜」をご存知だろうか。「こんな夢を見た」という書き出しから始まる、漱石の夢日記のような小品である。その作品では、これでもか、というほど不思議で不可解で不条理な世界が展開されているが、書き出しの「こんな夢を見た」とい…

秋宵

前日の夕飯はカレーライスだった。そういえば先週もカレーライスが食卓にならんでいたので、2週連続は珍しいな、と思って母に尋ねた。「お母さんがな、高熱だしてちょっと危ない状態やってん。このあいだお見舞いに行ったとき、カレーライスが食べたい、って…

週末芸術家論

書道用品を買いに銀座へ行った帰り、少し足を伸ばして六本木にあるサントリー美術館へ寄った。現在、「美しきアジアの玉手箱」という題の展覧会が開催されていて、日本を中心に、韓国、中国の絵画や書、陶磁器が展示されている。入り口すぐそばに、縄文時代…

神保町で古書収集

最近、古本を手にする機会が増えた。別に、新刊で買うと高いから古本を選択してお金を節約している、というわけではない。欲しいと思った本が絶版になっていて買えないから、というだけである。最近はネットで古本を販売するところも出てきたので、買うもの…

京都−大阪(実家)−東京

翌朝、用事で五条へ寄ってから、昼前ぐらいに京都駅を後にした。少しだけ時間に余裕を持って出たが、法事の時間ぎりぎりに旧実家へ到着。私の到着を待ちわびていた祖母と父。「やっときた。遠かったやろ?」「快速乗ったつもりやってんけど、なんかようわか…

東京−嵐山−化野−四条

法事のため、関西へ。 朝6時の新幹線に乗る予定だったが、目が覚めたら5時53分。どんなに急いでも確実に間に合わないので、もう30分ほど眠ってから起きる。どうにかして新幹線のチケットを払い戻そうと考えたが、いい方法が思いつかず、新規で一枚購入。快適…

六本木にて

マンションのエントランスを出たら、雑草を刈ったとき特有の、あの草の香りがした。同時に、むっとするような熱気が押し寄せてきた。夏が来た、と思った。私は夏が苦手である。しかし、嫌いではない。草木は青々としているし、ベランダから見える荒川も光を…

京都にて

翌日は昼前ぐらいにホテルのチェックアウトを済ませた。イノダコーヒーの本店でブランチをし、前衛都市 モダニズムの京都展を見に行くことに。途中、四条通の書店で人を待っていた時、売り場を探索していたら現代語訳 風姿花伝が目に入った。岩波から出てい…

尼崎にて

大阪といったら、新世界とか道頓堀を思い浮かべる。兵庫といったら、たぶん神戸の洒落た町並みや中華街を思い浮かべる。それ以外の大阪や兵庫の地名を聞いても、ピンとこないし、たとえ地図上ではっきりと境界線がひかれていても、そこは非常にファジーな領…

三都遊周紀

土曜の朝6時43分発の新幹線で、私は東京を出た。車内では読書に没頭するはずだったが、東京を離れることに一抹の不安を覚えた。翌日には戻ってくるにも関わらず、後ろ髪を引かれるような、足取りの重いような。ただなんとなくそわそわしながら、書に向かい、…