Beauty & Chestnut

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ロールモデル思考法を社会人が実践するためには

梅田望夫さんの著書「ウェブ時代をゆく」という本がある。
「Web進化論」も私にとって大きな意識革命を起こしてくれたが、この本もとても有意義なものとなり、常に手の届く距離にある本棚に格納している。


この「ウェブ時代をゆく」で「ロールモデル思考法」というものが提唱されている。自分の好きなもの、やりたいことを探すのは人生においてとても重要な事だが、なかなか難しい。見つける努力って、具体的にどうすればいいのだろうか。自分に問い続けても、煮詰まってしまう。そこで、外界からヒントを得てみよう、というのが第一歩になる。


ロールモデル、というのは「お手本」という意味らしい。(一応、私も1年間アメリカにいたが、残念ながら初めて出会う単語だった。)特定の一人の人をお手本にするのではなく、「ある人のある部分」つまり、誰かの思想や生き方に触れて、いいなって思った部分をお手本にしてしまう。たくさんのロールモデルを収集して、自分はこういうのに惹かれるんだな、という傾向が見えてくる。そして、それらの「人の生き方」や「時間の流れ方」を自分の問題として考えてみる。


まとめるとそんな感じになる。常に好奇心を絶やさずに行動(採集)し続ける事で「好き」の対象が見つかり、ネットという媒体を使って没頭する。ネットは個人の力を増幅する装置として活躍し、同じ志向性を持った人とつながったり、さらに別のお手本を採取することもできる。ただ、どちらかと言えば、これはモラトリアム中の学生か、転職活動中の人向けの物だと思う。私が今から会社を辞めて大学受験を始めるのは、あまり賢くない。やはり、一度社会人になってしまった物が「好き」に没頭するためには先立つものを得なければならない。


私はこの「ロールモデル思考法」をもうちょっと自分に合うようにアレンジしてみた。

まず、「お手本」を採取するのは変わりない。いいな、と思った部分を「なぜ、それがいいと思うのか」を考える。ここも同じ。たとえば、私は勝間和代さんの、ちゃんと自立していて、なおかつ勤勉で進化し続けるところにとても憧れる。私も彼女のように、年をとる毎に素敵になっていく女性になりたい。


彼女のようになるには、どうすればいいか。具体的なヒントを得るために、彼女の著書を手当たりしだい読んでみる。そして、彼女が実践している習慣を無理の無い範囲で自分に取り込む。(通勤中の耳からの学習や、手帳で学習進捗やスケジュールを管理すること、ブログを更新すること、など。)


そして、彼女が推薦する図書にも触れてみる。尊敬する人の推薦する本というのは、本当に為になるケースが多い。彼ら、彼女らの思想形成のベースは読書もとても関係しているはずなので、面倒がらずに読む。そして、本の内容を消化する。そこからまた、興味を持ったものに触れてみて、別のお手本採取をし、同じようにして「良いな」と思った部分を取り込んでみる。


あぁ、なんだか結局、お手本の推薦図書を読む、という点以外、梅田望夫さんの述べている「ロールモデル思考法」とあんまり変わらないや。