Beauty & Chestnut

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夜景に恋をする。〜山頂の夜景と、シティビューの夜景〜

何となく夜景を見たい気分になり、一人で六本木に行ってきた。


東京に来て、一番感動した場所が森ビルの52階、東京シティビュー。ここから見下ろす夜景には、野心的な夢がある。ロープウェーとかで山頂から見る夜景には、野心はそそられないが、癒される。


ふと、この違いはなんだろう、と考えてみた。
同じ「夜景」というカテゴリに属しながら、見たときの気分は全くちがう。
都会と自然。この対比が生み出すものだろうか。たぶん、それもあると思うが、見える景色の正体というか、素性の違いなのだろう。


ヒルズから見えるもの。
東京タワーと、オフィスビル。その他の商業施設。
これらは、人の夢と野心と成功の証だ。そういった物を高い場所から俯瞰するのは、ちょっと疲れ気味で目標が遠く感じたときに、カンフル剤のような役割を果たす。あぁ、そういや夢があったんだ。まだまだ頑張れるぞ、的なエネルギーが沸いてくる。見える景色全てが、時代に呼応して生きている。活発な流れがある。


一方、山から見える夜景といえば、(もちろん、場所によって違うが)民家や学校や小さな工場。
ここにあるものは、人々の個々のエネルギーだろうか。それぞれに生活があり、ゆっくりとした時間が流れている。ヒルズのような刺激は無いが、安らかなものに満ちている。何か細かいことに煩わされた時、山頂の夜景は「あぁ、別にそんなに気にすることないじゃないか。おおらかになって。」と私に訴えてくる。


まぁ、こんな感じで私は「夜景セルフセラピー」をたまに実行している。
そして、久しぶりに訪れた、六本木という洗練された街に恋をした。