Beauty & Chestnut

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建築めぐり〜青山・表参道・原宿編〜

世の中には、斬新でスタイリッシュな建築物がたくさんある。

今まで特に建築物を意識することが無かったので、正直なところ、建築物(建物)=ただの四角いハコという乏しい認識だったが、それは例えるなら、徒歩10分ぐらいの所にものすごい美味しいステーキ店があるにも関わらず、「外食」という概念すら知らなかった故に、生まれてからずっと徒歩3分のスーパーの特売の肉しか食べてこなかった、ぐらいの機会損失に相当する。実にもったいないことをしてきた。

かく言う私は、別にスーパーを否定しているわけではない。単にうちの近所の某スーパーの肉の品揃えがあまり良くないだけだ。まぁとにかく、無事にステーキ店の存在(←隠喩)を知ることが出来た私は、早速フィールドワークと称して、話題の建築物を調べ上げ、「建築めぐりの旅(日帰り)」に出ることにした。

これは、Herzog & de Meuron(ヘルツォーク&ド・ムーロン)というスイス人2人組みがデザインしたプラダブティック青山店だ。この建物の写真を始めてネットで見た時、私は「こんな建物が存在したんだ!!」と驚いた。実際に見に行った時にも、やはり圧倒的な存在感を放っていた。中に入ってみようかと思ったが、入り口にギャルソンが2人ほどお出迎え待機状態だったから冷やかしで入るのが気まずい感じがして、遠巻きに写真撮影のみ行った。前から疑問だったが、なぜブランドのブティックの入り口にはギャルソンが立っているのだろう。入り口を開けた状態、もしくは自動ドアにして、中には店員と警備員がいれば十分ではないか。彼らのお給料が仮に25、6万として2人雇っていれば50万を越えるわけなので、解雇すれば人件費が少し安くつくのでその分商品の値段を下げる事が可能になるはずだ。

私は別にブランド物に興味はないので(本音を言えばやっぱり欲しいが)、建築の話に戻そう。通常の建築に比べ、このプラダブティックは非常に堅牢な作りになっている。斜め格子の構造は「トラス構造」と呼ばれていて、地震の時には受ける力が大きくなってしまう。地震大国ニッポンでは、基本「ラーメン構造」と呼ばれる造りになっているため、比較的地震の時には建物の被害がすくなくなるそうだが、このプラダブティックは地震で大破を回避するために、地下に免震装置とやらを導入しているらしい。構造力学的なことはよくわからないが、こういった素晴らしいデザインの建築物を実現させる建築家というのは、やはりすごい。