Beauty & Chestnut

栗野美智子オフィシャルウェブサイト(笑)へようこそ。ツイッターもやってます。@Michiko_Kurino

3:00 AMのおやつ

夢中になって本を読んでいると、気がつけば夜中の2時、3時という事が多々ある。
さらに、小説などを読んで、文章を反芻して味わっていると、4時前だった、という事もある。そんなとき、決まって「早く寝なきゃ」と思うのだが、前頭葉が非常に絶好調なので眠くなる気配はない。そんな折、ふと、「そういや夕飯食べてから何時間たったんだろう。」と一瞬頭のなかをよぎり、大抵の場合、6時間以上は経っているので実際には何ともなくても、心持ち小腹が空いているような気になる。そして、あらかじめ予測していたかのごとく、そんな日は帰宅途中に上生菓子を買ってきていたりする。季節ごと、または一月に一度ぐらいのペースで入れ替わっていく色とりどりの上生に夢中なのだ。特に鶴屋と村上の上生は逸品。(画像は鶴屋の上生菓子。向日葵、桔梗、あとはなんとかの萩)

そんな可愛い上生たちを、洋食器に乗せ、WEDGWOODカップに注がれたアイスコーヒー(無糖)と一緒に味わうのは、「和菓子は和食器でお抹茶と共に頂くものだ」という古典的な「和」の価値観に対するアンチテーゼでもあり、コーヒーの苦味と上生の甘さをそれぞれ活かした中庸の美学でもある。そして、こんな組み合わせで食べるのは、もしかしたらハイカラで昭和モダンなのかもしれない、なんて意味もなく、ちょっとだけ嬉しくなってしまう。邪道かもしれないが、意外と、上生とコーヒーの組み合わせはケーキとコーヒーの組み合わせよりも美味だったりする。そして上生の甘味に心満たされた私は心地よい眠気に誘われて床につく。明日もまた頑張ろうっと。