Beauty & Chestnut

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連休前!

ラフォルジュルネという、毎年ゴールデンウィークに丸の内一帯で開催される大規模な音楽祭が一昨日から始まった。低価格で、かなり本格的な演奏が楽しめるのが最大のセールスポイントで、今年のメインテーマはバッハである!最終日の夕方あたりのチケットを数枚購入し、コンサートをハシゴする予定だ。クラシックの生演奏を聞くのは何年ぶりだろうか。日常では音楽を聴く、ということはCD(複製)で聴くことを意味する。アウラの宿る生演奏を聴くという最上級の贅沢。バッハを得意としたカナダの天才ピアニスト、グレン・グールドは生演奏よりも録音での音楽を支持したそうだが、やっぱり生は良いですよ、グールドさん。う〜ん、待ち遠しい!!

日本に西洋音楽が入ってきたのは明治時代あたりだとされている。もっとも、宗教学的な面から言うと、16世紀にキリスト教と同時に西洋音楽も入ってきたと言える。(キリスト教の中でも、カトリックはとりわけ音楽を大事なものとして扱う。聖書の朗読や祈りをささげるときも、節をつけるように発音するらしい。) 日本に教会や神学校が出来たとき、そこでは宗教教育として音楽が重要な科目とされてきた。天正少年使節団がヨーロッパに出かけたとき、現地の教会で大オルガンを見事に演奏してヨーロッパの人たちを大いに驚かせ、この出来事が本に書かれて大陸中に広まったというエピソードも存在する。少年たちの演奏技術は絶賛されたが、一方で「容姿は醜悪だ」という記録も残っている。余計なお世話だよ、と同じ日本人として思う。

さて、ラフォルジュルネの参加に向けて、マタイ受難曲YouTubeで聴いてみた。小澤征爾(指揮者)は安藤忠雄さんに似ているな、と思った。顔の造りは別ものであるが、真剣な表情のときの目つきがそっくりである。私は、安藤さんの建築も好きだが、それ以上に安藤さんそのものが好きだ。安藤さんがカメラ目線で写っている写真を何かの雑誌で見た時、隠しているものが見抜かれたような気分になり、一瞬ドキリとした。なかなかこういう人はいないと思う。ご本人にお会いする機会には残念ながら恵まれないが、今年も懲りずに講演会が開かれるときは応募しようっと。

さて、明日から連休!
明日の今頃は長崎である。もう心はすでに向こうの方。飛行機とフェリーに乗っている時に読む本は何を持っていこうかな。ゲーデルエッシャー、バッハを持って行きたいが、これは重い。良寛全集も持って行きたいが、これも重い。哲学書を読みたい気分ではないし、どちらかといえば文学か自然科学あたりがいい。天文台にも訪れる予定だし、何か地学的な本があればいいのに。あぁ、そうだ。夜の物理学を持っていこう。ペソアも持っていこう。

今から急いで、荷造りしなきゃ。

いや、それ以前に、これ↓をなんとか片付けなきゃ。

一掃除二信心(笑)!!