Beauty & Chestnut

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技術士交流会に参加してきた話

青年技術士交流実行委員会主催の一次・二次試験合格者交流会に出席してきた。
私は昨年の秋に経営工学部門で一次試験に合格したばかりなので、技術士関連のイベントは合格者ガイダンスを除くと初めてである。二次試験までは野良修習技術者として研鑽するつもりでいるが、どんな人が技術士を目指しているのか、または技術士として活躍しているのだろうか、という興味があり神谷町まで赴いた。

会場では一次試験合格者には赤いストラップ、二次試験合格者には青いストラップのネームプレートが配られ、ざっと見渡してみた所、二次合格者が半分より少し多い、といった印象を受けた。女性の参加者は4〜5名で、全員が20代〜30前後の若手であるのに対し、男性は幅広い年齢の参加者が集まっていた。部門は電気・電子系、情報工学系、機械系が多数を占めており、後はチラホラと建設系、衛生系、といった感じで偏りがあったものの、技術のサラダボウル、もしくは技術者版の東京デカダンスという表現があてはまる気がする。受付で好きなキャンディを選び、選んだキャンディによって席が割り振られた。ちなみに私はコーヒー味を選んだが、あまり人気が無かったらしく、コーヒーキャンディテーブルは開始時刻ぎりぎりまで空席が目立った。

まずは主催者の挨拶があり、技術士関連の行事やサークルがアナウンスされた。テクノツーリズムやフットサル、海外の技術士との交流会など、大学のサークルを彷彿させるものがあった。海外の交流イベントでは日本からの女性参加者が少ないという指摘を受けているらしく、(参加費用にもよるが)私も数年後ぐらいには行けたらいいな、と思った。運営側からの案内が終わった後、各テーブルで参加者同士の自己紹介を行い、一部の前半が終了した。後半ではテーブルを移動し、「未来の技術をどのように実現するか」というテーマのもとディスカッションを行った。移動先のテーブルの具体的なテーマは「空飛ぶ自動車をどうやって作るか」。自動車好きや機械設計関連の技術士・補が多かった、という背景がある。他にも「秒単位の天気予報」「ホバーボード」などが候補にあった。

車が浮かぶためには素材の軽量化はもちろんの事、動力源は何にするか、そもそも浮かぶ原理は何か、といった課題が挙がった。軽くて丈夫な素材といえばジュラルミンぐらいしか思い浮かばなかったが、樹脂や鉄といった意見があって斬新だった。樹脂は少し質量が大きい気がする。後、熱に弱い印象がある。ともあれ、車が空を飛ぶようになればカーナビのアルゴリズムが大変シンプルになるので良いのではないだろうか。現在地と目的地のx座標とy座標があれば、二点間を直線で結べばよいだけである。標高の調整は別途行えばよい。そんな感じで1時間のディスカッションがあっという間に終わり、プレゼンを行って一部の後半が終了した。

二部は別会場での懇親会で、同業者の内輪ネタや二次試験合格者の苦労話などを聞いたりして盛り上がった。ビュッフェに走ることもほとんどなく、「チョコレートブラウニーをもう1個食べたかったなぁ」という点を除けば、とても充実した時間を過ごすことができた。私はあまり交流会的なイベントを好まないが、たまに参加すると楽しいものである。若手も多かったので、何かの機会で一緒にNPO的な仕事をすることがあるかもしれない。まずは自分の専門技術を高めよう、という動機づけになったのが非常に大きい収穫物であった。技術力と教養と語学力の三本柱で、これからも邁進していきたい。