Beauty & Chestnut

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普通二輪 教習日記(技能1〜3回目)

2015年の3月から、どういうわけか教習所に通っている。「どういうわけか」と表現したのは、以前からバイクに興味はあったものの、申し込むに至ってはっきりとした動機があったわけではないからである。つまりは私にとってバイクとは、たまたま外出先で美味しそうなビストロを見つけた時ぐらいの関心度にすぎず、免許が無くても生活に不自由は感じないし、「乗れたら行動範囲が広がって楽しいだろうなぁ・・・。」と漠然と思っていたぐらいであった。それが、3月上旬頃から、無性にKawasakiのNinjaに乗りたいと思うようになり、通える範囲内の教習所を探したら偶然(比較的)安い教習所が見つかり、気が付いたら申し込んでいた。自分自身の熱しやすく冷めやすい性格も理解しているので以前は見送った教習所の入校だが、今回の衝動から入校までの一連の流れは何かの麻疹にでもかかったかのようであった。

■適性検査・学科1
入校手続きを行った日に適性検査と学科1を受講した。適性検査は心理テストだけなのかと思っていたら、ロールシャッハテストや同じ図形を見つけ出す問題、ひたすら同じ文字(アルファベット)を書き続ける問題、足し算をする問題など、結構バラエティに富んでいた。私は昔から図形問題が苦手だったのと、ケアレスミスが多いことから、図形の問題とアルファベットを書き続ける問題に苦戦した。後は特に問題はなかったが、もう30秒〜1分あれば全問回答して見直しも出来たのになぁ、と思う大問がしばしば。心理テストはどれぐらい当たるものか興味があったので、全問正直に答えた。学科1は「車とは何か」といった内容の授業で、「まぁ覚えるしかないよな」ぐらいの手応えだった。座学ならテキストさえあれば場所や時間を問わずに復習できるので楽である。

■技能1回目(スタンド)
適性検査から2週間ぐらい経過した頃に初回のスタンド講習を受講。てっきりシミュレータを使った模擬の教習だと思っていたら、いきなり実物の操縦である。この日、人生で初めてバイクに触り、想像以上の重さに驚いた。前に押すだけでも一苦労である。とにかく重い。重いのである。いくら垂直を保っていても、取回すだけで息切れをおこし、引き起こしなんて夢のまた夢という状態で、クラッチやギアチェンジなんて頭に入らなかった。ローギア&半クラで小さい円を回って終了。外周までは至らず。成人男性の標準レベルの体力と筋力が必要であることを痛感し、スポーツジムを探し始める。

■技能2回目
ローギア&半クラで小さい円を数周し、時速30キロぐらいで外周(右回り・左周り)を行う。カーブを曲がるときには2速に落とし、直線では最低でも3速以上にするようにするように指導されるが、こちらは目線を落とさない事と他の車や壁に激突しない事で精一杯である。とてもではないがクラッチを切ったりギアを変えたりするどころではない。自分が今何速なのか、教習車お馴染みの例のランプを見なければ分からない。しかし、低速時の操縦は非常に安定しており、一本橋だけならだれにも負けない(根拠のない)自信はあった。いつ一本橋にたどり着けるかは不明である。この日は楽しさ7割、難しさ3割、といった印象であった。

■技能3回目
ギアのチェンジや発進・停車には慣れてきたが、スピードを出すことに抵抗感を感じる。時速30キロぐらいなら楽しいと感じられるが、40キロ出すと「もし今事故を起こせば入院する可能性が7割ぐらいだろう」と思うと怖くなってしまい、その日の目標であった50キロは出せずに終了。週末の夕方は混んでいて、前に走っている教習車が急に止まったり、予測不能な行動に出たらどうしようか、と思うと自然とアクセルが閉じてしまう。カーブぎりぎりでクラッチを切ってギアをチェンジするのは怖い。車間距離を50メートル以上保ち続け、カーブの100メートルぐらい手前で全ての切り替えを終えていたいが、教習所的にはそうはいかない模様である。とてもではないが50キロなんて出せない。バイクに乗って旅に出たいが、行先は棺桶や病院、拘置所以外が良い。この日は恐怖感が7割、楽しさが3割、と前回と逆転してしまう結果となった。バイクは怖い乗り物である。頭では分かっていたが、身をもって感じた。60キロ出して転倒したら、確実に病院行となる。後続車が車間距離をきちんと保ってくれなかったらお星様になる可能性もある。保険は十分に掛けているが、いかなる時も健康体が良い。

■適性検査の結果
1週間ぐらいで結果が出る、と聞いていたが1か月ぐらいたってもそれらしい用紙が返却されることが無かったのですっかり忘れていたら、教習原簿の隅に結果が記載されていた。総合がごく平凡な4Bである。メンタル的な結果(情緒の安定度や、攻撃性の有無とか)はすべてA判定で、後はほぼB判定であった。緻密さだけがD判定であったが、これは心当たりがある。ひたすら同じアルファベットを書き続けるテストで、気が付いたら数文字だけ別の文字を書いていたので、Aは無いだろうな、と確信していた。ありきたりで、つまらない結果であるが、著しい偏りは無いので悪い意味で教官から注目されることは無いだろうし、少しでも教習がスムーズにいくのであれば非常に助かる。

次回は技能4回目。1段階は最低9時間とのことなので、やはり最低時間でクリアしたい。目下の課題はスピード感になれることである。こればかりは教本を読んだり、イメージトレーニングではどうしようもない。どうしたものか。