Beauty & Chestnut

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HMS スラローム中級&サーキット体験走行@ツインリンクもてぎ

去年の秋頃に普通二輪の免許を取得し、その後続けて大型二輪の教習を受けた。普通二輪の一段階の頃とは打って変わって、大型の教習はスムーズに進み、「もしかして、私って運転が上手いかも?」と錯覚するほどであった。単に教習所に長く通っていたので勝手が分かっているだけであるが、教習が終わりかけるにつれて、「卒業したら一人で公道を走るんだよなぁ・・・。」という不安も芽生えていた。3月に大型二輪の併記手続きを終え、さてどうしようか、と思っていた頃に免許取得者向けのレッスンを行っている所があるのを知り、その中で一番行ってみたいと思ったツインリンクもてぎHMSを申し込んだ。

本来なら初級から受けるべきであるが、どうしても日程が合わないことと、サーキット体験走行に興味があったこと、教習所では比較的スラロームが得意であったことからスラローム中級&サーキット体験走行付きコースを選択。約1か月前にキャンセル待ちで申し込み、運よく受講機会を得た。埼玉から茂木まで乗り換えの時間も含めると3時間以上かかったが、天候に恵まれたバイク日和であった。車両はCB1300で予約していたが、規約を読むと免許取得から1年以上または受講2回目以降から選択可能、とあったのでCB1100に変更。初のリッターバイクで緊張したが、乗り降りする時とUターンする時以外は重さを感じさせない滑らかな走りで快適だった。

開始時刻になり、準備運動とウォーミングアップの外周を実施。次にブレーキングである。教習所で行った時速40キロからの急制動から始まり、50キロ、60キロ、70キロからのブレーキングも行った。50〜60ぐらいまでは楽に止まれたが、70まで来ると車両そのものの重さも加わり、完全に停止までの距離が予想以上に延びてしまった。エンジンブレーキのタイミングがやや遅い事について指摘を受けたので気を付けたい。その次はシフトダウンでの減速を練習。ギアを下げた時に空ぶかしをして回転数を調整するのはGPライダーだけで良いらしく、通常の運転であれば半クラッチを上手く使えば良いとの事。教習所でギアを下げた時にガクンとなるのが嫌だったので空ぶかしで調整していたが、乗り慣れたバイクで半クラッチになる場所が体に染みついていれば、半クラの方がエコかもしれない。

減速の練習をした後はスラローム用のコースへ移動。ツインリンクもてぎの敷地は広い。移動中にヘビやリスなどの小動物と遭遇することもあるのだとか。この日は何も出てこなかったが、機会があればリスに餌をあげたい。スラロームの練習コースは2つあり、2グループに分かれて練習を行った。1つ目のコースはパイロンが等間隔に、2つ目はランダムに配置されており、どちらもヘアピンカーブのようなコースで正直きつかった。CB1100は排気量の割にはコンパクトな車両であるが、それでも低速カーブ時には転送してしまいそうな不安に駆られ、何か所か曲がり切れずにスキップした箇所もあった。肩と腕の力を抜くことと、スタート時にエンジンの回転数が安定するまで無理にギアを上げなくていい、とアドバイスをもらう。1速だとエンジンブレーキが効きすぎるので、早く2速にしておきたい気持ちと葛藤した時間であった。

スラロームのレッスンが終わり、待ちに待ったサーキット体験走行である。コースの説明とグループ分けが済み、ピットへ。私と同様に今回初参加だった男性と共に先導付きで走り始める。とにかく道幅が広い。CB1100があまりにも滑らかに加速していくので、このバイクでもっと遠くに行けたら楽しいだろうなぁ、と思いを馳せながら堪能することが出来た。直線では向かい風がすごく、吹き飛ばされそうな気さえしたが、前傾姿勢になることで緩和できた。風よけのために前傾姿勢をとったが、これが意外と走りやすく、今までカーブではリーンアウトしか出来なかったが、ややインで曲がることが出来た。どういうわけか、前傾姿勢だと先導車さえ追い越したいほど高揚してくる。約30分の体験走行だったが、5分ぐらいで終わってしまったような気がした。スポーツ走行にはまる人の気持ちが少し理解できた。こりゃあ、年内にはレーシングスーツを買っているかもなぁ・・・。サーキット走行では、カーブの時には早めに体重を移動して曲がる準備をする事、怖がらずにバイクに身をゆだねる事、の2点のアドバイスをもらったので次回に活かしたい。

往復6時間の苦労が吹き飛ぶほど、楽しい時間を過ごすことができた。サーキット走行はもてぎだけであるが、HMSは桶川でも受講できるみたいなので、うまく使い分けて今後のバイクラフを向上させたい。