Beauty & Chestnut

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もてぎエンデューロに出た話

去年の末ぐらいに通っていたスポーツクラブにマンネリを感じて休会し、年明けに丁度入会キャンペーンをやっていたフィールサイクルへ入会した。通い始めてから自然とロードバイクに興味を持ち、弱虫ペダルも読み始め、あわや腐女子へカムバックしようとしていた折に技術士会のマラソン仲間にもてぎエンデューロのお誘いを受けた。迷わずに参加する意思を伝えた。


当日までにロードバイクに乗る機会は2回しか無く、合計すると4時間程度のものだったが基本的な操作方法はマスターし、フィールサイクルで鍛えた体力と筋力を頼りに、いざツインリンクもてぎへ。7時過ぎに現地へ着き、ピットに荷物を運ぶ。サイクルラックには所狭しと沢山の自転車が掛けられており、カタログで見て「欲しい!」と思ったものや、初めて見るメーカーのものなど、さまざまであった。黒のサーヴェロは圧倒的な貫禄を放ち、ビタミンカラーのトレックは走り出す時を今か今かと待っているように見えた。自転車はまだあまり詳しくないが、見ているだけでも楽しい。


私たちは4人チームで、2周ずつ交代で走ることになった。自転車は2台あり、これをうまく乗り継いで走る。私は4番目で、「もしやこれは4番エース!? 箱学!?」と一瞬思ったが、単に3番目の人が走っている間にサドルの高さを調整するという作戦によるものである。エーススプリンターという訳ではない。3番目の人がピットから出て、「次は私の順番だ。」と緊張半分、待ち遠しさ半分の心境だった。開始から1時間ちょっと経過した頃に私の出番が来た。後方を確認し、若干ふらつきながらも出発。いよいよだ。去年バイクで走ったコースを、今度はロードバイクで走る。あのよく整備され、見通しが良く、心躍るカーブがいくつもあるサーキットをまた走れる!さぁ、長い1日の始まりだ!


本コースへ合流して最初のカーブを曲がってすぐの場所に、長い坂道が待っていた。ギアを2枚落とし、出来るだけ高いケイデンスを維持しながらジリジリと登っていく。正直、すごくしんどい。サイコンを見ると時速17〜8キロぐらいまで後退しており、「これはまずい」と焦りながらも回避策が無いもどかしさをかみしめながら、とにかく登り続けた。2分近くかけて登り終え、ペダルが軽く感じ始めたタイミングでギアをマックスに。平坦は30キロ前後で走り、下りは可能な限り前傾になって自重に任せて足を休める。この作戦で1周10分台を維持した。


出番が来る30分前と開始3時間後に黒VAAMを、その間にVAAMウォーターやミネラルのサプリを飲んで良いコンディションを維持するのに努めた。が、カロリー計算を全くしていなかったせいか、待機時間はダウンジャケットを羽織っていなければ寒くて鳥肌が立った。周囲は半袖の人ばかりで、中にはかき氷を食べている人もいる。本当なら暑いはずなのに、私だけ寒い。ロングライドでハンガーノックを起こす話は聞いたことがあるが、2周ずつ交代で走る程度ならさほど気にしなくても良いと思っていた。チームメイトは菓子パンやおにぎりなどの軽食を頻繁にとっていたので、あれが正しいスタイルなのだろう。体脂肪は思っている以上に役に立たない。エネルギー補給の失敗は次回に活かしたい。


13時に4時間部門が終了し、しばらく7時間部門の貸し切り状態となった。一気に人数が減り、残っているのは日頃からかなり走りこんでいる人ばかりである。4時間部門の人たちが居た時は2割ぐらいが初心者で、頑張れば抜かせたが、居なくなってからは抜かされるばかりだ。どうしようもないので自分のペースを保ちながら、広いコースを堪能することにした。1時間後には2時間部門の参加者が合流し、再びコースが賑やかになった。


あっという間に16時になった。結局私たちは男女混合部門で下から3位、企業部門(正確には企業ではなく非営利組織である。)では最下位というリザルトであったが、全員がケガなく最後まで走り切り、楽しい一日を過ごせたので良かった。坂道でも速度を落とさないための筋力とスタミナをつけることが今後の課題である。平地での平均速度もあと5キロは上げ、1周8分台まで持っていけたら、中の上ぐらいに割り込めるのではないか。ロードバイクを持っていないのでしばらくはフィールサイクルでのトレーニングに限定されるが、目的をもってレッスンを受けられるようになったのは何よりも大きな収穫である。その日の夜は倒れこむように寝込んだ。