Beauty & Chestnut

栗野美智子オフィシャルウェブサイト(笑)へようこそ。ツイッターもやってます。@Michiko_Kurino

続・もてぎエンデューロに出た話

去る4月下旬、私たち「技術士会チャリ部(仮)」はツインリンクもてぎに居た。
昨年大敗を喫した「もてぎエンデューロ」の企業対抗部門で最下位を返上するためである。日陰に居ると寒気さえ感じた2017年とは打って変わって、この時期にしては珍しい猛暑日であった。「今年は3周ずつ走ります!」と啖呵を切ってスタートラインへ向かった。男子校にでも紛れ込んでしまったかの様な男女比の中、真ん中よりちょっと前あたりの位置をゲット。スタートの合図を待つ間、太陽がジリジリと照りつけてきた。


しばらくして号砲が鳴り、ゆったりと集団が動き始めた。他の人の邪魔にならないように、後方を注意しながら左側へ寄る。後は自分のペースで頑張るのみである。緩やかな下りで助走をつけて、お馴染みの上り坂を駆け上がる。開始までに試走ぐらいしかアップをする機会が無いため、最初の1周がとにかくキツイ。去年同様に17〜18Km/hまで後退していたが、ここで無理をせずにペダルを回す。そう、どんなに遅くてもいつか登り区間は終わるのである。「今日は1回ぐらいダンシングで登れたらいいなぁ〜」と思いつつ、長い下りへ。何か所かカーブがあるので、スピードを出しすぎずに安全第一で進む。良い具合に体が温まったところで次の走者へバトンタッチ。自分の自転車で走れるのは気分が良い。水分を補給して次の順番が回ってくるのを待った。待ち時間にバーベキューでも出来たら文句なしである。


時間が経つにつれて、どんどん気温が上がっていった。熱中症に気を付けるように、というアナウンスがしきりに流れた。どこそこで熱中症による落車が発生した旨の放送も何度か聞いた。私たちはファンライド気分で参加しているが、この日この瞬間のためにトレーニングをしてきた人も沢山居て、きっと無茶してしまうのだろう。しかし、怪我をしては元も子もないので、どうにかしてヒートアップしすぎないような何らかの仕組みが必要である。どんなにトレーニングを積んできたと言え、(一部のゲストライダーを除いて)私たちはアマチュアで、あくまで趣味の一環として乗っているのだ。選手それぞれ色んな思いはあれど、安全第一である。


今年も同じく4人メンバーのため、1時間に1回ぐらいのペースで順番が回ってきた。去年は確か1周するのに10分ほどかかった気がするが今年は9分台で走行できている。2周目3周目、と周回するごとに10秒ずつ遅れていき、休憩を挟んでリセット、といった感じだった。やはり登りが遅いため、思っていたほどタイムが縮まない。しかも今年は風が強く、一部では追い風、一部では向かい風となり、ジワジワと体力が削られる。丁度いい集団が見つからずにずっと独走状態だったので、向かい風はつらかった。


そうこうしているうちに4時間部門の集団が抜けて、しばし7時間部門の貸し切り状態に。2時間部門が入ってくるまでの短い時間であるが、この閑散とした雰囲気が好きだ。選手たちは良い具合に分散しているため、比較的自由に走ることが出来る。ちょっとだけ下りでスピードを出してみたり、カーブのライン取りを色々と試したり。ごった煮状態の時には出来ない事である。あっという間に時間が経ち、またサーキット内は賑やかになり始めた。


あっという間にレースは終わった。何とか悲願の最下位脱出が叶い、私たちはそそくさと片づけをして温泉へ。程よい温度の露天風呂で疲れを癒し、夕飯を済ませて帰路についた。ちなみにレースは日曜日開催で、翌日は普通に出勤した。



数少ないダンシングシーン。7時間中数秒しか立っていないはずなので、この写真をとったカメラマンはある意味すごい。



ちゃんとレースしてます感が出ている貴重な1枚。基本的に左側でポタリングをしていただけなので、この写真を撮ったカメラマンもある意味すごい。



前から試してみたかったシクロワイアード撮り。ちょっと斜めなのが気になるところ。