Beauty & Chestnut

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アロマテラピー検定1級を受けてきた話

去年紅茶コーディネーターの資格を取ったので今年も何か趣味系の資格を1個取ろうと思い、年明けぐらいからアロマの勉強を始めた。色々調べていると、アロマテラピー検定1級を取った後はアロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピスト等の上級資格にチャレンジ可能との事。合格後もスキルアップを目指したり、日々の暮らしにも活かせそうなアロマテラピー生涯学習の1つにしたら面白いかも知れない。1級の合格率が高いので、2級は飛ばすことにした。合格してから4か月ぐらい経った今、結構忘れてしまった気がするので、また覚えなおすために当時合格に向けてやったことを書いておこう。


■使用したテキスト
この1冊で十分すぎるほど十分だった。書籍名は「1回で受かる!アロマテラピー検定1級・2級」。

この本の「良いな」と思ったポイントは、冒頭にアロマセラピストになった人のインタビュー記事が載っているところ。正直、勉強が面倒くさく感じる事が何度かあって、その度にこのインタビューを読んでアロマの良さを再認識することが出来た。アロマという方法で日々の暮らしを豊かなものにしたり、他の人をちょっとハッピーにしている彼女らのインタビューはモチベーションをアップさせてくれた。取得後のイメージを持つことは勉強する上で非常に大事。


精油のプロフィールについて
検定は30種類の精油のプロフィールを覚えなければいけない。この本はそれぞれの植物の挿絵が入っていて、なじみが無い植物を覚えるのに役立った。暗記のコツは分類だと思う。ジャスミンはモクセイ科で抽出部位は花で、製造法は揮発性有機溶剤抽出法で・・・、という風に覚えると大変。科名ならほとんどがミカン科かシソ科に属するので、それ以外のものを先に覚える。柑橘類はミカン科なので、それ以外がシソ科になる。精油製造法も同様で、圧搾法と水蒸気蒸留法が27種でそれ以外が3種。先に3種の方を覚え、後は柑橘系が圧搾法、残りが水蒸気蒸留法になる。抽出部位は挿絵を覚えていると概ね正しく回答できる。ゼラニウムがちょっと紛らわしいかも。後は付属のチェックシートを繰り返し解いていると頭の中が良い具合に整理され、いつの間にか「ジャスミンはモクセイ科で抽出部位は花で・・・」と思い出せるように。香りテストに出る植物については香りの特徴も書かれてあったが、割と見解の相違がみられた。(カモミール・ローマンが「リンゴを思わせる、甘く優しい香り」と紹介されていたのでワクワクしながら嗅いでみたら想像と違いすぎてトラウマになりかけた。他にもクラリセージがマスカットのような香りと書かれており、以下略)


■香りテスト対策について
生活の木で販売されている検定対策キットを揃えた。ラベンダーやオレンジスイート、ローズマリーなど知っている香りが沢山あったので「楽勝かな〜。」と思ったが意外と苦戦した。全ての精油をポーチの中に入れ、シャッフルしてブラインドでテストをしてみて初めて気づいた事がある。レモン、グレープフルーツ、オレンジスイート、ベルガモットの柑橘系グループ、ティーツリー、ユーカリローズマリーの1,8-シオネールグループが大変紛らわしいのである。カモミール・ローマンとクラリセージは脳が記憶するのを拒絶するせいか、何度試しても1発で名前が出てこなかった。対象の17種のうち、9種が引っかかる。試験の選択肢は明らかに違うものが含まれているため、悩んでも2択ぐらいに絞り込めるようになっているが、配点が大きいと噂があるので、きちんと覚えておきたかった。アロマブレンドデザイナーの資格にも興味があったので、なおの事。日や時間を置いて何度もブラインド17本ノックを行って嗅ぎ分け力の向上を目指した。こればかりは効率的な暗記方法が思いつかない。時間をかけるしかない。


■勉強の合間に
気分転換も兼ねて、好きな精油を使って足浴やフェイシャルスチームを行った。後は精油キットについていたムエットを使って、適当にピックアップした精油数種でブレンドを試してみた。単独だと苦手な精油も何かと組み合わせることで非常に奥行きのある香りになったり、一気に華やかになったり、情緒的になったりしてかなり面白かった。作った香りにエピソードの創造もした。おそらく、試験勉強に割いた時間よりもブレンドごっこに割いた時間の方が多い。まぁ、こんな風に気分転換にもアロマを用いることで、よりアロマを身近なものにすることが出来た。


■試験当日
試験会場は都内の大学だった気がする。受かる自信があったので開始時刻までテキストをパラパラみながら過ごした。会場内は殆どが女性で、たまに男性が混じっている程度だった。男性は若い人が多く、女性は幅広く分布していた。試験開始後に精油が入った瓶が2本配られた。1本はすぐに判別でき、もう1本はちょっとだけ悩んで回答。そのあとは筆記試験が続き、1時間ほどで終了。帰る頃にはかなり雨が降っていた。


■その後
1か月後に合格証が届いた。まぁ受かっているだろうと思っていたので心配は無かったが、やはり合格証は嬉しいものである。合格証のほかにAEAJの入会手続きの書類や会報誌も同封されていた。AEAJは4月〜翌年3月固定の年会費制度となっているので、6月のタイミングで入るのはちょっと損な気がした。10月の後期入会だと年会費が半額になるので、待つことに。入会のメリットは沢山あるが、初年度は入会金が1万円かかるので、実はちょっと悩んだ。そしてつい先日、アロマテラピーアドバイザーの講座を受けたのを機に、後期入会の手続きを済ませ、会員証が届くのを待っている。

アロマを楽しむだけなら資格は必要ないが、体系的に勉強するのは楽しいし、合格証が届くと嬉しい。なので、アロマ検定を受けて良かったと思っている。近いうちにハンドセラピストやブレンドデザイナーの講座も受けるつもりなので、引き続きアロマを楽しみながら学んでいきたい。