Beauty & Chestnut

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山形旅行記(上山市内散策) 2日目

翌朝は朝食の時間ぎりぎりに目を覚ました。前日の長風呂で疲れてしまったのか、早起きして市内散策・朝風呂の計画は早々に頓挫した。簡単に身支度をして朝食会場へ。すでに席の準備が出来ており、ザクロ酢の飲み物を頂き、食べ始めた。メニューは健康的な和食で、お米は好みのやや硬めの炊き上がり。一粒一粒がしっかりしていて大変良い。名物の沢庵と湯豆腐が美味。聞くところによると、沢庵和尚という禅師が上山市に流れてきて、その和尚が沢庵を考案したとか、していないとか。上山市に春雨庵という住まいを持ち、この近くにあるという。次回、和尚について調べてから春雨庵を見学したい。外を見ると気持ちのいい晴れ具合だったので、食事の後に散策へ出た。


宿を出て、武家屋敷通りを抜けて上山城方面へ。冷たい空気が気持ちいい。短い坂道を登り、月岡神社側から上山城の裏側へ出た。

山形は南~東北側しかまだ訪れた事が無いが、どこに居ても山が近くに感じられる。何年か前に長野の松本を訪れた時にも山が近いな、という印象を受けた。日本は7割が山岳地帯だが、東京 - 埼玉間で生活していると、これほど山を身近に感じられることはあまりない。和辻哲郎の「風土」ではないが、環境が人格の形成に影響を与えるのは間違いないし、山が近い環境で育った人はきっと情緒が豊かになりやすいのではないか、など思いを巡らせた。老後は春~秋は東北、冬は沖縄で暮らしたい。


上山城を後にして13号線へ降りた。左折して北上する。時刻は9時前。そろそろ勤め先では朝のミーティングが始まる頃だろう。気にせずに歩き続ける。山形新幹線の線路が右側に見えはじめる。交通量は少なくないが、比較的歩きやすい。51号との合流地点でタケダワイナリーへ行くか茂吉記念館へ行くか少し悩んだが、10時には宿を出なければいけないので、51号で南へ。道中「四谷」や「軽井沢」といった地名が記載された看板を見た。東京でよくあるような、「○○銀座」の類だろうか。1時間ほどのウオーキングを楽しみ、出発の準備をした。


宿で少しだけお土産を購入し、リュックサックに詰めてかみのやま温泉駅方面へ向かう。途中、春雨庵の看板が見えた。こんな近くにあったのかと思い、後ろ髪をひかれながら駅へ。駅前の「ふらんどーる洋菓子店」でトリュフチョコレートを数個購入。お店のマダムがとてもフレンドリーだった。


後日自宅で食べてみたところ、ベストな加熱時間を見つけ出すのに2個犠牲になったが、チョコレートの甘い香りが部屋に広がり、口福な時間を過ごせた。アールグレイと相性が良い。


駅のインフォメーションセンターで山形県内のイベント情報のパンフレットを数枚貰った。ワインのイベントや美味しいお蕎麦屋の情報、酒蔵リスト等、まだまだ行きたいところが沢山ある。母が「東根さくらんぼマラソン」のパンフレットを持ってきて、これに出たいと言った。面白そうだったので帰宅後にエントリーして宿を手配した。また山形に来る日を楽しみにしながら、帰路に就いた。