Beauty & Chestnut

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山形梅酒旅行記(東光、霞城寿、山形正宗)

久々の長期休暇なので旅行にでも行きたいところだが、大好きな東北はすっかり雪景色が広がる頃なので、お酒で山形巡りをしてみることにした。日中にサイクリングをして、帰宅してゆっくりお酒を飲むという休日は何と優雅で素敵だろうか。実際のところ、早朝と日没後のサイクリングはかなりストイックなものであったが、ある程度体を動かしてから飲むお酒は美味しい。

■まるで飲む月長石 東光 吟醸梅酒(米沢市 小嶋総本店)
梅酒を知りたい、と思うキッカケになった1本。梅酒は外食時に食前酒としてたまに飲む程度で、自分で購入したことは無かった。吟醸梅酒を知人が贈ってくれたので飲んでみたら、あまりの美味しさに驚いた。これは梅で作られたデザートワインだ・・・!

公式サイトやアマゾンのレビューで桃やラフランス、青梅の香りと紹介されているが、私は酒粕と焼酎の混ざったような香りのように思う。それもそのはずで、名前から「吟醸酒(日本酒)に漬けた梅酒」だと思いがちだが、吟醸焼酎に漬けているのである。きっと飲み慣れている人は酒粕と焼酎の香りの奥にあるフルーツフレーバーを感じ取っているのだろう。柔らかな口当たり、滑らかな喉越し、梅の残り香。すぐに「これはブルーチーズや生ハムと合う」とピンと来た。運よく冷蔵庫にストックがあったので、すぐにセッティング。吟醸梅酒の甘みと、ブルーチーズや生ハムの塩気が非常にマッチし、あれよあれよと美味しく飲み干した。度数は11〜12度。しかしほとんど酔わず、気分よく翌朝を迎えることが出来た。飲むシーンは選ばない方だと思うが、食後に塩気のあるものを肴にしながら時間をかけて飲むのが最も適している気がする。1.8Lの大瓶でリピート予定。

相性が良い食べ物:生ハム、ブルーチーズ


■正統派日本酒系梅酒 霞城寿 梅酒(山形市 寿虎屋酒造)
吟醸梅酒は頂き物だったので、初めて自分で購入した梅酒はこちら。同じ山形県内の梅酒であるが、こちらはきれいな酸味のある1本だ。開けた直後は酸っぱいが、数分経てばいい具合に丸くなる。

琥珀色が印象的で、ブランデーのような香りがするが純米酒で作られている。どういうわけか無性にエビせんべいが食べたくなった。チーズやハムのように買い置きが無かったので試せていない。そこで、カマンベールと合わせてみた。酸味がやや強めなので、中和するのにちょうどいいのでは、と思ったからである。悪くはないが、すごく良いわけでもない。食前やコース料理のお口直しとしてストレートで飲むか、ソーダで割って食事と共に楽しむのが良さそう。度数は13度。ストレートだと沢山は飲めない。

相性が良さそうな食べ物:エビせんべい、いかフライなど、少しコクのある軽めの物


■梅のデザートスープ 山形正宗 とろとろ梅酒(天童市 水戸部酒造)
こちらは霞城寿と一緒に購入した。同じく純米酒で作った梅酒だが、酸味のある霞城寿とは対照的で非常に甘い。ネクターをさらに煮詰めたような、梅ピューレやデザートスープといった感じで、グラスよりはスープ皿が似合う気がする。カルーアミルクような色。

何かと合わせて飲むより、単独で頂くのがベスト。どうしても合わせるなら、吟醸梅酒と同じくブルーチーズや生ハムなどの塩気があるもの。ブルーチーズはややもっちりしたスティルトンより、ゴルゴンゾーラの方がしっくりくる。余談だが、寝る前にスティルトンを食べると変な夢を見るという都市伝説があるが、私は一度もそのような経験はない。後は粘性を活かしてヨーグルトやアイスクリームに掛けたり、ゼリーやジェラート系のデザートづくりの隠し味として使うのも良さそう。

相性が良い食べ物:ブルーチーズ、生ハム。ただし、単独で飲むのが良い。