Beauty & Chestnut

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チェロを習い始めた話 4か月目

通っていたチェロ教室が2月の下旬からコロナの影響で休講となり、2週間ぐらいで再開されると思って待っていたが休講が延期となったので別のチェロ教室を探すことにした。楽器が借りられる所で、乗り換えが少ないところを条件に探すとそれほど選択肢は多くなく、3月の中旬に1か所見つかったので早々に体験レッスンを受講してきた。今度の教室は防音室と楽器のレンタルが無料で、前の教室と月謝がほぼ同額、定期の圏内という所に魅力を感じた。先生はほぼ同年代の若い男性で、多分口うるさく言ったり、怒ったりするタイプではなさそうな上、結構細かいところまで見てくれたので印象が良かった。早々に入会手続きを済ませ、3月の最終週に1度レッスンを受けた。


約1か月ぶりにチェロを弾いたが、元々のレベルが低いからなのか、さほど前回から著しくひどくなった感じは無かった。ただ、フォームが完全に崩れており、エンドピンの高さってどれぐらいだったっけ、とか、卵を握ったように持つのは弓だったか指板だったか、などは完全に忘れていた。初回のレッスンはフォームを見てもらうのと、調弦の初歩の初歩を教えてもらって終了。30分は短い。新しい教室は固有のカリキュラムがなく、テキストは市販の物を使う。スズキかウェルナーを使う生徒が多い、と聞いたので買ったけど一度も使っていないウェルナーが家にあったので、次回以降はそちらを使ってレッスンを進めることになった。で、今まで使っていたヤマハ出版のテキストとは比べ物にならない程密度が高い。今まで初見で7割ぐらい弾けていたのに、ウェルナーにしたとたん急激に難易度が上がったように感じた。また、ウェルナーは音源が無いので、今までみたいに事前に音を聞いておいて譜面で確認してサラッと弾く、というのが出来ない。実は楽譜がちゃんと読めないので地味に辛かったりする。


そういうわけで、4月からのレッスンに備えて練習しておこうと思い、意気揚々と開いたウェルナーだが、ものの数秒で閉じて自主練ではエーデルワイスをひたすら弾いてみた。

前回詰まってしまったところは難なく弾けたが、音が良くない。楽器のせいにするのは良くないと思うが、それでも言うとすると、新しいチェロ教室で貸し出されるチェロは絶望的にボロい。指板なんて塗装が2/3ぐらい剥がれているし、弦は異様に柔らかいし、弓は毛を強めに張っても竿がそれを支えられずにブレてしまい、何もしなくてもビブラート風の音が出る。正直、これはちょっと計算外だった。なしよりのあり、あるいは「ないよりはマシ」で、教室中の全ての貸し出しチェロの様子を見てみて、全部似たような状態なら考え物である。ただ、無料で借りられるのは本当に有り難いし、チェロを購入して分割払いで毎月1万円ぐらい払ってカラオケボックスで練習するより、楽器がものすごくボロいけど練習室を好きなだけ使えて講師にも教えてもらえる方がライフスタイルとコスト面で好ましい。前の教室は再開の見通しが立たないので今のところ2重に費用は発生しない。なので、再開後に少し様子を見て今後を考えたいと思う。


さて、ウェルナーを放置するのも良くないので、少しだけ練習しておいた。23ページの音階から始める、との事だったが音階は普通に弾けたので、その1ページ前の指の練習に挑戦。

あまり詳しくないので例えが適切では無いが、展覧会の絵のテュイルリーの庭のフルートなみに忙しい気がした。少ししてから同じ指番号の繰り返しだと気付いたが、気付いたところで素直にチェロが鳴ってくれるわけでもなく、楽器のせいにするのは良くないと思うが(2回目)、すごく弾きにくい。あのアンティークチェロ()で上手に鳴らせたら、きっとどのチェロを使っても大丈夫なはず。しばらくは修行だと思って頑張ろう。