少数精鋭の建設会社

先日、知人の薦めでカンブリア宮殿を見た。村上龍と日経がコラボ、という若干異色なようで、実はごく自然なコラボTV番組である。(村上龍は経済に大変詳しいので。)彼の小説は偏りがあるものの結構読んできたのだが、いざご本人をテレビで見るのは初めてで、「なんだ、意外と普通の人じゃん。」というのが正直な感想だった。もっと、アクのキツイ人なのかと。もちろん、そういう面もあるだろうが、なんせ日経の番組なので求められる役割みたいなものがあるのかも知れない。

この日の特集は、平成建設という、そんなに大きくはないが、だが実力のある建設会社の紹介だった。この建設会社のすごいところは、社員全員がマルチプレイヤーという点だ。通常、経理は経理、左官は左官、といった感じに役割がきっちりしていて、それぞれが別々に動いているものだが、ここの社員は違う。各個人が足場組みから始まり、鉄骨を組み立てて、クレーンも操縦し、コンクリートを流しこみ、かつ左官業務もこなす。さらに経理もCADも、何でもやってしまう。資格や免許を10種以上持っている社員もザラだとか。まさにオールラウンド型精鋭集団だ。チームワークもしっかりしているし、とにかく無駄の無い仕事っぷりがかっこいい！！そして、女性の大工さんも初めて見た。おそらく年齢は私とそんなに変わらないだろう。男社会に単身で乗り込み、そして結果を出している。なんだか、応援したくなる。

技術者の確保が難しいため、今の社員レベルを保ちながら会社を大きくするのはなかなか難しいかもしれないが、不況でもこういう会社は絶対潰れないだろうな。私も、もっとオールラウンダーになれるよう邁進しなきゃ。