Beauty & Chestnut

栗野美智子オフィシャルウェブサイト(笑)へようこそ。ツイッターもやってます。@Michiko_Kurino

政権交代あれこれ

ハイエクを読んで経済に興味を持ったけれど、日本には自由主義に基づく経済政策をとる政党は無いと思い込んでいた為、あまり政治(選挙)の方には興味を持ってなかった。自民党の経済政策が比較的自由主義に近いと気付いたのは最近の話で、政権交代した今となっては、少し複雑な心境である。

民主主義の国家である以上、ひとつの政党が長く続くのは異常な事だと思う。なので政権交代自体は起きるべきであるが、果たして民主党でよかったのだろうか。「自民党」とか「民主党」という政治・政策パッケージを丸ごと受け入れられるわけではないが、最近少々目に余るところがある。辛うじて評価できるのは、選択的夫婦別姓制度の導入(多分決定だと思う)と東アジア共同体の概念ぐらいである。普通に考えて、わざわざご近所さんと仲を悪いまま放っておくメリットはない。(かといって、無駄に賠償金を支払うという手段はとって欲しくないけれど。)後、ものすごく個人的な話だけれど、個籍制度を作ってくれたら、民主党献金してもいい(笑)

さて、最近気になっている民主党関連の話題をいくつか。

■高速道路無料化
折角ETCが普及したのに、何をやりたいのだろうか。大型連休のみ実施、など期間限定であればそれなりに評価できる政策だが、ずっと無料化というのは愚策という以外、何と表現していいかわからない。ついでに、二酸化炭素排出量軽減を掲げていながら、これは無いと思う。無理してマニフェストを実行しなくていいですよ、ほんと。車に乗らない身としては、無料化を行うことによってプラスの影響よりもマイナスの影響の方が目に付く。あ、バスツアーが若干安くなるかな。旅行は飛行機か新幹線派だけど。高速道路が無料化されることで、移動が活性化されるかもしれない。浮いたお金で、旅先で買い物すれば経済活性化への貢献にもなる。しかし、誰が無料化になった分を負担するのか、といえばやはり私たち国民なので、無料化にすることで経済活性化どの程度行われるのか予測を具体的な数字で提示してほしいところである。(無料化につられて投票した人って、どれぐらいいるのだろうか・・・。)

子供手当
どうせなら、独身女性には「婚活手当て」とか、男性ばかりの会社に勤務する女性に「会社の華手当て」とか、本好きには「書籍購入手当て」が欲しいところである。・・・というのは冗談で、久しぶりに鹿成さんのサイトを見たら、「たまには良いこと言うなぁ〜」と思った記事があるので抜粋。(本文はダム建設と財政について述べているんだけど、【追記】があまりにも良かったので。)

子ども手当ってほんと、いったい何なんでしょうね。
ご自分のガキぐらいご自分の甲斐性でお育てになってはいかがでしょうか。
だいたい現時点で、まっとうな親御さんはそうなさっていると思いますが…何をいまさら。
ガキを育てる甲斐性もない御仁は子供をつくってはいけないでしょうな。
人口が減る?DQN再生産の法則によりクソガキを増産しても、
日本トータルでは大きくマイナスになってしまいます。
だいたい、生活保護受けながらパチンコ通いするような腐った家にまで平気で給付したら、
そのうち手当て欲しさにガキを虐待して殺して、届け出ない人間が湧いてくると思いますよ。<引用元:http://plaza.rakuten.co.jp/ConstructorzLife/diary/200910090000/>

あぁ、なんだか、100年に1度ぐらいの勢いで私の考えと一致しております(笑)
鳶が鷹を産むこともあるので「ガキを育てる甲斐性もない御仁は子供をつくってはいけないでしょうな。」は少し極論だけど、仰る通り!実にshitな政策ですよね。

子供手当てが親の娯楽費として消化される可能性が大いにある以上、こういった手当ては適切な形で支給されなければならない。現金自体は流動性があるものなので、合理的に物を考えることが出来て、管理能力のある親に支給される場合のみ、この政策は高パフォーマンスを発揮する。何もしないよりはマシかもしれないけれど、することによって失うもの(金額)があまりにも大きい。なのでやはり、現金支給よりも、現物支給を。

民主党政策集INDEXについて
興味を持ったので調べてみた。郵政事業については「国営・公社に戻すことなく抜本的に見直し」や死刑制度については「国会内外で幅広く議論を継続していきます」、北朝鮮外交については「断固とした措置をとります」など、「こうしたい」程度のものしか書かれていない。はたしてこれを「政策集」と呼べるのだろうか。小学生の書く作文にしか見えないのは、私だけではあるまい。

■で、何が言いたいのかと言うと・・・
政治について語ることはなんとなくタブーな風潮がある、と姜 尚中は著書「姜尚中政治学入門」で述べている。確かにそうだ。政府の機能は最小限でいい、といえば「なんか危ない思想の人」とか「弱い人のことを理解できない人」というレッテルを貼られてしまい、それ以上の話が出来なくなってしまうことがある。公明党については学会との繋がりのイメージが強すぎて、真っ当に政治的な面について語られることなんて殆どないし、共産党については毛嫌いする人がいるので話すのがためらわれる。だけどやはり、姜 尚中の言うとおり、必要なことは徹底して語られなければいけないと思う。たとえ意見が正反対であっても、語られなければ「相互理解」なんて一生できないし、相互理解ができなければ共存も不可である。