Beauty & Chestnut

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沖縄旅行記(食事編)

11月某日、社員旅行で沖縄に行ってきた。冬の南国は想像以上に暖かく、東京で言うところの5月下旬ぐらいに該当する小春日和である。到着早々、長袖のシャツに長袖のニットを着用していた事を少し後悔した。周囲の人はいつ着替えたのか、半袖とジーンズ姿が目立つ。前日からの寝不足の目をこすりながら、レンタカー店へ向かった。

■木灰そば とらや

空港についてレンタカーを借りる手続きが済んだのは、お昼の2時少し前だった。空腹のピークは去っていたものの、何か食べようと思い、レンタカー店の職員におすすめの沖縄そばのお店を尋ね、とらやを紹介してもらった。沖縄のそばは小麦粉、塩、かん水で作られているが、とらやではかん水の代わりにカジュマルなどの県木の灰を水に入れ、その上澄み液を使って製麺している。手間はかかるが特有の風味があり、ミネラルを多く含むのが特徴である。中細麺か平麺を選択することができ、私は中細麺を選んだ。程よくコシが残る良い湯で加減だ。スープはカツオの出汁が効いており、サッパリとしていて飲みやすい。一緒に出されたソーキは対照的に濃い目の味付けがされており、口の中でとろけるぐらいのフワッフワな食感である。サッパリとしたスープと、こってりとした豚肉を交互に頬張り、調和していく様は一つの物語である。漬物食べ放題のサービスも嬉しい。沖縄滞在中にソーキ蕎麦を食べたのはこのお店だけであるため他店との比較は出来ないが、きっと知る人ぞ知る隠れた名店の類だと思う。

■美らテラス

二日目の午前中は美ら海水族館へ行った。午後からの予定が未定だったので、中部・北部あたりをドライブしよう、という流れになり、古宇利島にあるハート型の岩を見に行くことに。この日もお昼ご飯が遅く、入りやすいレストランを探していたら2時過ぎになった。入ったのは古宇利島大橋すぐそばにある絶景レストラン「美らテラス」。レストランというよりも、カフェ、イタリアン、丼が揃ったフードコートと言った方が正しいかもしれない。目の前に広がる大海原と古宇利島、そこへ続く橋を眺めながら食事を楽しむ事が出来る。私はイタリアンのお店で牛肉の赤ワイン煮込みを頼んだが、なぜかビーフカレーが出てきたのでそれを食べることにした。しかし、美味しい。ソーキ蕎麦の豚肉も柔らかかったが、カレーの牛肉もまた驚くほど柔らかいのである。ルーの程よい酸味とお肉の油が絡み合い、神戸のレストランでビーフシチューを食べているようなラグジュアリー感を味わうことが出来る。車かバイクが無ければ絶対に来ることが出来ない場所なので、次回は大型二輪の免許を取得して来たいものだ。

■オキナワ料理 やんばる

沖縄と言えばアグー豚。最終の夕食は美味しいものを食べよう、ということで美味しいアグー豚を食べられるお店をぐるなびで検索して見つけたお店が「やんばる」。ゴーヤーチャンプルーやソーキ蕎麦に飽きた人向けの、アグー豚をタジン鍋で頂くちょっと趣向の変わったお店である。

沖縄で取れた野菜といっしょに鍋で蒸し、最初は塩コショウで豚そのものを味わい、次はシークヮーサーと醤油を合わせた調味料で味付けをして味わった。

鍋で出た水分と、ラードとコラーゲン、ガーリック、ごはんの〆は、カロリーという概念なんかどうでもよくなるおいしさだった。店内の空間は大変居心地がよく、地元の人や観光客で繁盛していた。明るく丁寧な接客が印象的で、私がもし沖縄県民だったら月2ぐらいの頻度で来たいと思った。ヘルシーなのにお腹も気持ちも満たされる。

■ナゴワイン(赤)

途中で立ち寄ったナゴパイナップルパークで購入したパイナップルワイン。まだお酒を飲み慣れていない、またはカクテルが好きな若い女性向けのワイン風飲料、といった印象である。ワインとは言い難いが、チリのブドウ果汁とパイナップルの相性は抜群で、フルーツポンチがアルコール飲料になったような可愛い1本。フジッコワイナリーのマスカットベリーAをさらに甘くした味、と言えばわかる人には分かる。

ジョニーウォーカー 赤ラベル(番外編)
初日の夕食でデザートと一緒に頂いた。沖縄とは全く関係ないが、ウイスキーをロックで飲んだのは多分初めてなので、記念に書いておく。良くも悪くも、無難な味だ。極端なクセが無いのでウイスキー初心者にも飲みやすい。しかし、何と合わせても不協和音は奏でないが、マリアージュも成立しない。悪酔いはしないが記憶にも残らない。飲み手を選ばないのでファーストウィスキーとしては丁度いい。しかしラストウィスキーにはなりえない。そんな1本だ。