Beauty & Chestnut

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MF エリタージュグルマン マドレーヌ(緑茶)のペアリングを考える

先日、両親宅へ遊びに行ったときにマリアージュフレールのエリタージュグルマン マドレーヌという紅茶を貰った。緑茶ベースのフレーバードティーで、マドレーヌの甘い香りがする。最初は「緑茶にスイーツのフレーバー?合うの?」と思っていた。緑茶そのものにも甘い香りはあるものの、スイーツのそれとはまったく別物である。しかし、アメリカでは緑茶に砂糖を加えた飲料が売られていた。そう。緑茶がストレートかつ無香料でなければならないのは、私の固定観念にすぎないのである。


家に帰って恐る恐る淹れてみた。まずは単独で飲んでみて、合いそうなスイーツを考えるのがペアリング研究の第一手である。温めたポットに2杯分の茶葉を入れ、熱湯を注ぐ。ふんわりとバニラの香りが漂ってきた。紅茶だったらミルクティーにしたいところである。色はダージリンのファーストフラッシュのような、淡いオレンジ。しばらく蒸らしてカップへ注ぎ、一口。良い具合に緑茶のフレッシュ感が抑えられた、まろやかな飲み心地である。渋みが無く、僅かに酸味が感じられるので、重たいものを洗い流してくれそうだ。そして、鼻腔へ抜けるマドレーヌの香りが、何とも言えない幸せな気分にしてくれる。これなら幅広いスイーツに合わせられる。その中で、同じマドレーヌや、バター、アーモンドを使った焼き菓子が特に合うと思った。

そういうわけで数日後、仕事帰りにスイーツ店に寄ってマドレーヌ、ダックワーズ、パウンドケーキを買ってきた。マドレーヌとパウンドケーキを軽くオーブンで温めて、ティータイムの始まりである。まずはスイーツのマドレーヌを一口。表面がカリッと、中はふんわりの王道食感だ。家にオーブントースターがあって良かった。そこにマドレーヌ緑茶を一口。甘くない、液体のマドレーヌである。本物のマドレーヌがあることで、マリアージュフレールの着香技術の高さが伺えた。口に残っていたバターがスッキリとした。次にダックワーズを一口。軽い食感とアーモンド香が心地よい。そこにマドレーヌのバニラ香が混ざり、これは良いペアリングだと思った。パウンドケーキとお茶の相性は普通だった。どちらかと言えば、ノンフレーバーの方が美味しく頂けるかもしれない。


総評
同じマドレーヌ同士の組み合わせは悪くはないが、「ペアリング」という観点からはあまり面白みがなかった。ダックワーズの組み合わせはとても良かった。軽い食感と軽いテイストのお茶、という香り以外の要素もピッタリと合った。おそらくマカロンメレンゲクッキーとも合うに違いないので、またの機会に試したい。良い意味で緑茶っぽくないので、ミルクティーにもチャレンジしてみたい。