Beauty & Chestnut

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榛名山ヒルクライム大会に出た話@5月20日

今年こそは苦手なヒルクラを克服し、あわよくば減量しよう。そうと決まれば、ハルヒルに出よう!・・・という年末年始の妙なテンションで、あまり後先を考えずにエントリーした榛名山ヒルクライム大会。毎月1キロずつ落とせば5月には5キロの軽量化が実現していたはずなのに、実際には横ばいで大会を迎えることになった。よく自転車に乗ってダイエットが成功した話を聞くが、あれは都市伝説だと思う。大会が近づくにつれ、「なんでしんどい思いをするためにお金を払ったのだろうか・・・」とか「私が走る時だけ地殻変動が起きてフラットにならないかな。」とか「あー、早く終わらないかな。」等、すさんだ心境で日々を過ごした。


大会の前日に自走で高崎へ。この日は猛烈な向かい風が吹いていて、信号待ちをしていると押し戻されるような感じがした。横風が吹くと冗談抜きで進路が変更されてしまい、思わず停車して弱風になるのを待ったほど。ただでさえ気分が乗らない上に強風である。いっそDNSしてしまっても、と思わなくもなかったが、この日は社員旅行で自分以外の皆はグアムである。グアムを断った手前、週明けには「いやー、グアムも良いけどヒルクラも楽しいですよ〜」という風に体裁を繕いたかったので行くことにした。自走至上主義なので、基本的に輪行はしない。休憩をはさみながら8時間ほどかけて高崎へ到着。受付を済ませて参加賞を受け取る。中々手厚い。

翌朝は4時起きの予定だったので、コンビニで買ったカツカレーとどら焼きを食して21時頃には就寝。終始向かい風の中走り続けた1日だったのでとても疲れた。


4時ちょうどに目を覚まし、荷物をまとめて出発した。辺りはまだ暗い。同じホテルに宿泊していた他の選手とエントランスですれ違う。榛名湖コースの参加者だったと思う。手荷物を預けられるのが朝の6時半までだったので早々に現地へ向かった。後で知ったことだが、6時半までに預けられるのはゴール直後に受け取りたい荷物である。下山してからで良いものはもう少し遅い時間まで大丈夫とのこと。山頂では飲み物も貰えるので、持っていくものがあるとすれば貴重品とパーカーぐらいなので、来年は最小限にしよう。


スタートの合図があり、男子エキスパートから順に出発していく。私は初心者コースのため、まだまだ待機である。暇をかなり持て余していたところ、同じく一人で参加していた人とお喋りをしながら出発の時を待った。正直、この時も憂鬱であった。高校の時、体育の授業がある日は朝から暗い気分だったのとまったく同じ。しかも、その時よりも強度は格段に上がっているのである。いよいよ出発の時が来て、「あぁもう引き返せないなぁ」と覚悟した。


40〜50人が一気にスタートするので、スタート前後はごった煮状態だった。とりあえず自分のペースを維持できるように走りやすい場所を探す。さっきまでお喋りした人はそそくさと前方へ消えて行った。数百メートルも走ると良い具合に隙間が空き始め、いつも通りの省エネ登坂を開始。病院までがキツイと聞いていたので、そこを越えるまでは絶対に無理をしないと決めていた。早々に自転車を押して歩いている人もチラホラ。去年の私だったら確実に押して歩いていたよなぁ、と横目で見ながらペダリング。徐々に1〜2個前のウェーブで出発した人たちが見えてきた。「あれ?意外と私、良い感じに走れている?」なんて錯覚さえしてしまうほど。ゆるゆると他のライダーを追い越し、給水所で少し休んで登坂を再開。後半は比較的楽に感じられた。そんなこんなで、初心者コースをフィニッシュ。

標高はまだそんなに高くないが、それなりに良い見晴らし。


出発は最後だったが、下山は最初である。スピードの出しすぎに気を付けながら、先導についていき、体育館へ。完走証を受け取り、タイムを確認。27分ちょっと。速く走れる人から見れば遅いのだろうけど、初心者コースの中ではどれぐらいなのだろう、と気になって掲示板の順位表を見てみたら、まさかの6位。1位の人とは5分程の差があった。

8位までは入賞対象らしく、表彰状と目録を受け取った。桃か梨が食べごろに届けられるとのこと。


そして、昨日、その桃が届いた。

数えたら14個も入っていた。


あれだけ憂鬱で、帰りたくて仕方が無かったハルヒルも今となっては(物を貰ったので)良い思い出である。ちなみに、参加賞のサンウェブ風サイクルキャップはイタリア製。被ってみるとヘルメット着用時の不快感が大幅に軽減され、最近ではサイクルキャップなしだとヘルメットが被れないほど愛用している。来年のハルヒルはこれをかぶって神社前まで走ってみようかなぁ。