Beauty & Chestnut

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Leonidas エクスプロレーションと紅茶のペアリングを探る

仕事で赤坂へ行った帰りにレオニダスを見かけた。名前はよく聞くが、食べたことが無いので気になって入ってみた。このお店は珍しい事に量り売りとのこと。100gで1,350円。チョコレートって1個何グラムなのだろう、と思いながら気になったものを6種類ほど選んでみた。ゴディバだったら2000円コースだな、と思いつつ、お会計をしてみると1000円ちょっと。オマケでさらにもう1個もらい、お得な気分に。売られているチョコレートは全体的にシンプルなものが多く、質実剛健な印象。自転車で例えるとFELTやCORRATECといったところだろうか。日常でちょっと良いものを食べたい時に利用するお店なのだと思う。


購入したものの中から新作のエクスプロレーション3種と紅茶のペアリングを探りたい。

(左:エルダーフラワー 中央:マスティハ 右:ピモンデスペレット)
(植物の)エルダーフラワーはロクシタンでよく使われているハーブで、甘い香りが特徴である。その風味をガナッシュに閉じ込め、ミルクチョコでコーティングした1粒。マスティハはこの中で1番のお気に入り。ギリシャのヒオス島で採れたマスティハの樹液を使っているとのこと。ジュニパーやマジョラムの香りを思い起こす。温かみと清涼感が共存しており、ビターチョコがおおらかに包み込む。とても良い。ピエモンデスペレットは唐辛子をガナッシュに練りこんでおり、これも大人向きの1粒。これも美味しい。ビターチョコの懐の深さを感じる。レオニダスのガナッシュはとても繊細で滑らか。



用意した紅茶はマリアージュフレールのオリエンタル、カサブランカ、どこかの農園で採れたダージリン(2018年のDJ-1)の3種類。暑いのでダージリンはアイスティーで用意した。オリエンタルはフランキンセンスのような香りで、西洋の人が想像するオリエンタルのイメージなのだと思う。やや重みがあり、ペアリングを選ぶ必要がある。カサブランカはミントティーで、以前水出しで作った時は「歯磨き粉のような香り」がした。お湯で作ると歯磨き粉感はやや薄まった。ダージリンはファーストフラッシュ特有のグリーン感と軽やかな苦みがあり、口の中をリフレッシュしてくれる。


まずはエルダーフラワー。洋酒のような香りがしたが、これがエルダーフラワーの風味なのだろうか。クセは無いので、オリエンタルやカサブランカのような個性的な紅茶だと存在感が消されてしまう。ダージリンと合わせてみると、ミルクチョコの甘みと紅茶の苦みが良い具合にマッチした。アールグレイと合わせてみても面白いかもしれない。


次にピモンデスペレット。購入時にお店の人が「唐辛子が入っていますが、大丈夫ですか?」と聞いてきたので辛いのかと心配していたが、唐辛子はほんの少し香りづけ程度に入っているぐらいだった。これは断然オリエンタル。オリエンタルの温かみのあるフレーバーと唐辛子の風味は似たもの同士で良い具合に調和している。赤ワインやノンフレーバー紅茶とも合いそう。


最後にマスティハ。切り株をイメージした造形で、こだわりを感じる。

消去法という訳ではないが、カサブランカとよく合う。ややハーブっぽいガナッシュカサブランカのミントが、それぞれが持つ清涼感を引き立てる。アールグレイのような柑橘系フレーバーとも合うと思う。良く冷えた緑茶やシャンパンとも合いそうなので、今度また試してみたい。

明治のthe Chocolateのように、コンビニで入手できるチョコレートのレベルは年々上がっているが、専門店で買うチョコレートもやはり美味しい。サイクリング前の糖分補給や、ちょっとしたご褒美やリラックスタイムの良い相棒になりそうな予感がする。