Beauty & Chestnut

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嬬恋キャベツヒルクライムに出た(後の)話

去る9月某日、嬬恋村で開催されたキャベツヒルクライムに出走してきた。今回の目的はヒルクラでレコードを残すとか入賞するとか、そういった崇高なものではなく、参加賞のキャベツサコッシュをゲットするためである。ハルヒルの初心者コース6Kmは割と現実的なシチュエーションなのでどれぐらい大変か想像して欝々としたものだが、その3倍強となれば「なんかよくわかんないし、とりあえずサコッシュ貰えればいっかな。ホテルは夕食付のプランにしよう。」となるのである。当日までさほど気に留めることなく日々を過ごした。と言うか、エントリーした後は殆ど忘れていた。参加票がとどいて事の重大さに目が覚めた。


誤ってエキスパートクラスにエントリー。その後、電話して一般カテゴリーへ変更してもらったが、当日のゼッケンはエキスパートのものだった。妙に肩身が狭かった・・・。


ハルヒルの時は自走で高崎へ向かい、強烈な向かい風の洗礼を受けたので今回は最初から輪行にした。昼過ぎぐらいに万座・鹿浜口駅へ到着し、エントリー会場へ。ハルヒルの時に知り合いになったAさんや、その友人のYさんと合流。「明日は頑張りましょう〜」と適当に挨拶して宿へ向かった。途中から土砂降りの雨に見舞われ、ホテルに着いた頃にはリュックサックの中までびしょ濡れだったが、お風呂で温まったのと、夕飯がとても美味しかったのとですっかり観光気分に戻っていた。しかし、翌朝!なんと後輪がペッタンコだったのである。偶然同じホテルに泊まっていたサイクリストの女性にチューブとCo2ボンベを貰うものの、ボンベを手にして「これ、どうやって使うんでしょうね〜?」と談義。ホテルのオーナーさんにお願いして車を出してもらい、会場へ。会場のメカニックさんにチューブを交換してもらい、なんとか走ることが出来た。タイヤにはガラスの破片が刺さっており、スローパンクしていた模様。いろんな人の支えがあってこそ、走れたレースだと思う。感謝しかない。


さて。肝心のレースは想像以上にきつく、最初の3Kmぐらいは「あ〜、しんどいなぁ〜」と思っていたが、徐々に「しんどい」とすら思えなくなるほどの辛さであった。思えば5月頃にフィールサイクルを辞め、そのあとは自宅-駅までの6Kmをちょろちょろと自転車通勤していただけであった。心肺機能は衰え、足は軟弱化し、メンタルは「早く回収車に乗ろうよ」と囁き始めていた。見ているやかんが沸かないように、待っている時の回収車は来ないもので、なんだかんだで完走することになった。エイドでお饅頭とスープを貰い、そそくさと下山。下山を開始して10分後ぐらいに回収車とすれ違ったので、回収車は都市伝説ではなくて本当に存在したんだな、と思った。このキャベツヒルクライムは普段は走れないコースを貸し切りにしてくれるのと、参加者へのサポートが手厚いのと、ロードレースファンには嬉しいプロの参戦があったりするので、とても良いイベントだと思う。参加賞やエイドも充実しているし、来年も参加したい。


後日購入した、死にかけの表情で走る写真。


さて、後日譚である。キャベツヒルクライムはレース後に参加賞として丸ごと1個のキャベツが配られる。これが一人暮らしの私にとって、中々の曲者であった。葉物野菜の賞味期限は大体4〜5日。これをどうやって調理するかが問題である。とりわけ、市販のキャベツと違って嬬恋産のキャベツは密度が高い。これをどうやって食べきるか。実はキャベヒルよりも頭を悩ませた。


まずは初日。やはり新鮮なものは生食するに限ると思い、キャベツのサラダを作った。岩塩をふりかけ、ソースと合わせて頂く。後はお好み焼き。外側の葉を数枚使った程度にとどまった。


次の日はトマトの巣ごもりサラダ、タコス丼、キャベツスープ。キャベツ三昧だが、一向に減る気配が無い。


いよいよ3日目は休キャベ日。レタスが食べたくなる。4日目はペースを上げてキャベツ焼きそば、キャベツと牛肉の炒め物、キャベツの豆乳スープ、キャベツサラダ。3日目のカバーを試みるが、それでも減る気配が・・・。


5日目はレパートリーが底をつき、豚肉の生姜焼きの添え物として登場。


6日目の朝も同様に、サラダとして。


7日目の朝もサラダに。スライサーがあったことを思い出し、ここにきてようやく千切りキャベツとなった。


この段階でようやく2/5ぐらいまでになった。もう食べきる自信が無かったので、ザワークラウトへ加工した。

嬬恋産のキャベツは密度が高く、甘みがある。時間が経っても新鮮さはあまり損なわれず、最後まで美味しく食べきることが出来た。ただ、やはり一人暮らしでキャベツ1個は結構きついので、来年は早々にザワークラウトへ加工したり、茹でて冷凍したりして、新鮮なうちに食べきれる分を調理したい。


参加賞のキャベツサコッシュ。最近サイクリングする時はいつも持って出かけている。物が結構入るので、重宝している。